激動の2022年が終わりを迎え、新たな年が始まりました。世界のあちこちから「2023年の予測」が聞こえてきます。平和で豊かな時代を望むばかりですが、各国のオピニオンリーダーからは「ウクライナ戦争は長期化し、変異種の登場がもたらすコロナ禍と相まって、経済の回復は厳しい」といった見方が多いようです。要は、2023年も油断ならない年になる可能性が高いと思われます。

そんな見方が広がる中、最も衝撃的な近未来予測はロシアのメドベージェフ元首相から発せられました。去る12月半ば、北京を訪問し、習近平国家主席と対面の会談を終えたばかりです。習近平氏とは「中ロ間の一層の関係拡大と強化で合意した」ことを誇らしげに宣言しました。

ウクライナへの特別軍事作戦によって、国際的に孤立するロシアにとっては中国とのパートナーシップは大きな支えになっているに違いありません。ある意味では、「対欧米戦略」でロシアと中国は手を握り、BRICSの拡大路線と相まって、非欧米アライアンスを形成しようとしているようにも見えます。

そのカギを握るのはプーチン大統領に他なりません。間もなく71歳になるわけですが、健康不安説がくすぶり続け、早ければ2023年以内には交替がウワサされる状況です。何人もの後継候補の名前が飛び交っていますが、メドベージェフ氏もその一人に他なりません。というより、後継者NO.1とも言われています。

何しろ、プーチン氏とは大統領職と首相職を交互に務めたほどの「親プーチン派」です。そんなメドベージェフ氏が「2023年はこうなる」と大胆な予測を明らかにしました。日本や中国では大きな話題になっていませんが、その予言には驚かされます。
予言1「原油価格はバレル150ドルを突破」。
予言2「ドイツとフランスが戦争に突入する」。
予言3「英国はEU に再加盟するが、通貨のユーロは消滅し、結果的にEUは崩壊」。
予言4「ポーランドとハンガリーはウクライナの西部を占領し、自国領に編入する」。
予言5「アメリカでは内戦が勃発。カリフォルニア州とテキサス州は合衆国から独立を宣言」。
予言6「アメリカは混乱を極めるが、イーロン・マスク氏が救世主となり、次期アメリカの大統領に選ばれる」。
予言7「主要な株式市場は欧米からアジアに移転する。ブレトンウッズ体制は崩壊し、IMFや世界銀行も機能せず、ドルは機軸通貨の地位を失う。金本位制が復活し、デジタル通貨も普及が進む」。

いずれも、にわかには信じ難い近未来予測ですが、プーチン大統領の後釜を虎視眈々と狙っているメドベージェフ氏らしいものです。

実は、年末恒例の長時間記者会見や国民からの声に直接応えるイベントを相次いでキャンセルしたのがプーチン大統領。得意のアイスホッケーの試合もドタキャンしてしまいました。ウクライナでの軍事作戦で消耗している武器弾薬を増産させるために軍需工場の視察も予定していましたが、これも突然、中止となりました。健康不安説に拍車が掛かっています。

ウクライナ問題が長引き、ロシア国内でもプーチン大統領の指導力に対して疑問が投げかけられるようになったことが影響しているのでしょうか。この点については、メドベージェフ氏は直接的な言及はしていませんが、間接的に「イーロン・マスク氏の和平案を評価する」と意外な発言をしています。

というのは、マスク氏は2014年のクリミア併合を認めた上で、2022年2月以降にロシアが併合したウクライナ東部は中立化するという案を提案しているからです。ロシアにとっては好都合であり、マスク氏を持ち上げる理由もそこにあります。

ウクライナがそうした和平案を受け入れる可能性はなさそうですが、メドベージェフ氏はプーチン氏への忠誠を明らかにすることで、自らが大統領にカムバックするきっかけにしようとしているに違いありません。

いずれにせよ、2023年はこれまで以上に波乱万丈の年となりそうです。皆さん、健康に留意して、健やかな毎日をお過ごし下さい。